「ファイル名を指定して実行」は
「Windowsロゴ[左下にあるキー] + R」を押すと表示されます。
以前、電卓の説明をしたときにも書きましたが、ここで「calc」と入力して、「Enter」を押すと電卓が起動できます。
また、「notepad」と入力すれば、メモ帳が起動できます。
このように、「ファイル名を指定して実行」を使えば、スタートメニューから階層をたどって起動するアプリケーションを素早く起動することができます。
ただ、コマンドが分からないため、なかなか使えないのではないかと思います。
ということで、主なコマンドのリストをつくってみました。
このリストはWindowsXP Home Editionの環境のものですので、他のバージョンでは多少異なります。
「〜.msc」については、Windows2000/XPの環境でのみ起動できると思います。
また、同じWindowsXP Home Editionでも、使えないものがあるかもしれませんので、ご了承ください。
「ファイル名を指定して実行」で起動できるものは、拡張子が「.exe」の実行ファイルなどです。
(「.exe」は省略できます。)
また、URLを入力すれば、そのサイトを表示できたりもします。
"C:\Program Files\〜"のようにフルパスで指定すれば、インストールされているアプリケーションは基本的に起動できます。
パスの入力がメンドーな場合は、そのファイルを「ファイル名を指定して実行」ダイアログにドラッグ&ドロップすれば、自動的に入力されます。
ドラッグ&ドロップするより、ダブルクリックして起動した方がはやいですけどね...
では、なぜリストにあるコマンドはフルパスで指定する必要がないのか。
それは、環境変数「PATH」にファイルの場所が設定されているからなのです。
環境変数「PATH」の確認方法は以下の通りです。
1.「Windowsロゴ[左下にあるキー] + R」を押して |
環境変数「PATH」で設定されているフォルダにある実行ファイルは、ファイル名だけ入力すれば起動できます。
■「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンド
コマンド | 対応プログラム |
---|---|
accwiz | ユーザー補助の設定ウィザード |
calc | 電卓 |
charmap | 文字コード表 |
clipbrd | クリップブック |
cmd | コマンドプロンプト |
control | コントロールパネル |
dxdiag | DirectX診断ツール |
eventvwr | イベントビューア |
explorer | エクスプローラ |
freecell | フリーセル |
fxscover | 送付状エディタ |
magnify | 拡大鏡 |
mplay32 | Media Player |
msconfig | システム構成ユーティリティ |
mshearts | ハーツ |
mspaint | ペイント |
narrator | ナレータ |
notepad | メモ帳 |
odbcad32 | ODBCデータソースアドミニストレータ |
osk | スクリーンキーボード |
regedit | レジストリエディタ |
shrpubw | 共有フォルダの作成 |
sndrec32 | サウンドレコーダー |
sndvol32 | ボリュームコントロール |
sol | ソリティア |
spider | スパイダ |
taskmgr | タスクマネージャ |
telnet | テルネット |
utilman | ユーティリティマネージャ |
winchat | チャット |
winmine | マインスイーパ |
write | ワードパッド |
wscript | Windows Script Hostの設定 |
wupdmgr | Windows Update |
appwiz.cpl | プログラムの追加と削除 |
desk.cpl | 画面のプロパティ |
hdwwiz.cpl | ハードウェアの追加ウィザード |
inetcpl.cpl | インターネットのプロパティ |
intl.cpl | 地域と言語のオプション |
joy.cpl | ゲームコントローラ |
main.cpl | マウスのプロパティ |
mmsys.cpl | サウンドとオーディオデバイスのプロパティ |
ncpa.cpl | ネットワーク接続 |
nusrmgr.cpl | ユーザーアカウント |
odbccp32.cpl | ODBCデータソースアドミニストレータ |
powercfg.cpl | 電源オプションのプロパティ |
sysdm.cpl | システムのプロパティ |
telephon.cpl | 電話とモデムのオプション |
timedate.cpl | 日付と時刻のプロパティ |
certmgr.msc | 証明書 |
ciadv.msc | インデックスサービス |
compmgmt.msc | コンピュータの管理 |
devmgmt.msc | デバイスマネージャ |
dfrg.msc | ディスクデフラグツール |
diskmgmt.msc | ディスクの管理 |
eventvwr.msc | イベントビューア |
fsmgmt.msc | 共有フォルダ |
lusrmgr.msc | ローカルユーザとグループ |
ntmsmgr.msc | リムーバブル記憶域 |
ntmsoprq.msc | リムーバブル記憶域の操作要求 |
perfmon.msc | パフォーマンス |
services.msc | サービス |
wmimgmt.msc | WMIコントロール |
応用編のファイル名を指定して実行を有効に使う
も参照してみてください。